紀行エッセイ『シドニーの虹に誘われて』刊行!
世界最大規模のプライド・パレード「マルディ・グラ」に参加するため渡豪した著者。いたるところで11色のプログレス・プライド・フラッグがはためくシドニーの地で、何を見、何を思ったのか。一人の性的少数者として向き合ったこの国のLGBTの歴史とバックラッシュ、そして「LGBT理解増進法」を巡る日本の状況を観照し、丹念に綴った長編紀行。 眠らない街を探訪したエッセイ「歌舞伎町の夜に抱かれて」も併録。
世界最大規模のプライド・パレード「マルディ・グラ」に参加するため渡豪した著者。いたるところで11色のプログレス・プライド・フラッグがはためくシドニーの地で、何を見、何を思ったのか。一人の性的少数者として向き合ったこの国のLGBTの歴史とバックラッシュ、そして「LGBT理解増進法」を巡る日本の状況を観照し、丹念に綴った長編紀行。 眠らない街を探訪したエッセイ「歌舞伎町の夜に抱かれて」も併録。
本厄の年に芥川賞を受賞したLこと柳千慧(りゅうちさと)を襲う災厄の数々――ストーカー、女性差別、外国人差別、同性愛差別、トランス差別……あらゆる差別に抗して生き延びるために言葉を紡ぎ厄を祓う闘争と再生の書! 入魂の書き下ろし大長編!
2023年8月、李琴峰は米アイオワ大学を訪れた。そこで行われたのは世界最大級の作家滞在プログラム「国際創作プログラム(IWP)」である。世界中の30を超える国からやってきた、言語も宗教も人種もばらばらの30数人の作家たちが一堂に集う世界文学の饗宴だ。10週間にわたる米国滞在で、作家が目にした景色とは――。
売れない新人作家・柳佳夜は身体を持っていることにうんざりしている。精神のみの自分の存在証明を求めるべくSNSで頻繁にエゴサーチを行う。エゴサに明け暮れるうち、同姓同名のVTuberを発見する。魔界への帰還を目指す吸血鬼という設定のVTuberはまたたく間に人気配信者となり、むしろ自分になりすまし疑惑がかけられ、柳はVTuberの正体を突き止めようと奔走するが――。
撮影:稲垣純也
日中二言語作家、翻訳家、通訳者。
1989年台湾生まれ。
2013年来日。2017年、初めて第二言語である日本語で書いた小説『独り舞』にて第60回群像新人文学賞優秀作を受賞し、作家デビュー。
2019年、小説『五つ数えれば三日月が』で、第161回芥川龍之介賞、第41回野間文芸新人賞候補に。2021年、小説『ポラリスが降り注ぐ夜』で、第71回芸術選奨新人賞を受賞。小説『彼岸花が咲く島』で第34回三島由紀夫賞候補、第165回芥川龍之介賞受賞。
ほかの作品に『星月夜(ほしつきよる)』『生を祝う』などがある。
書籍化している著書・訳書を掲載しています。
群像新人文学賞優秀作!
私は私。海を渡っても、異なる言語を操っても、何も変わらない。自分自身であること、それが生の苦難の根源なのだ――
複数の地域、言語、文学を跨る台湾人レズビアンの葛藤と孤独を描く、李琴峰のデビュー作にして原点。
芸術選奨新人賞受賞作!
7人の女、7つの人生。
時代の変わり目、歴史の裂け目。
ポラリスが降り注ぐ寒々しい夜に、すべてが新宿二丁目という小さな街で交差する。
国も歴史も超えて思い合う気持ちが繋がる7つの恋の物語。
三島賞候補、芥川賞受賞作!
流れ着いた〈島〉では、〈ニホン語〉と〈女語〉、二つの言語が話されていた――
記憶を失った少女。彼岸花が咲き乱れる美しい〈島〉。
変貌した言語。交錯する文化。
女しか習得できない言葉。秘められた歴史。
歴史に連なり未来を拓く、不思議な島の物語。
芥川賞受賞第一作!
「あなたは、この世界に生まれてきますか――」
出産前に胎児の同意を得なければならない「合意出生制度」が法制化された近未来の日本。同性婚をし、パートナーとの間に人工妊娠手術により子を宿した主人公・立花彩華。彼女が下す決断とは――。
群像新人文學獎優秀作!
就算渡過了大海,說著另一種語言,我還是我。身為自己,這就是我生命苦難的根源──
本書描寫 徬徨於多個地區、語言、文學之間的台灣女同志的糾葛與孤寂,是李琴峰的出道作與創作原點。
藝術選獎文部科學大臣新人獎
亞洲最大的同志區「新宿二丁目」,不滿零點一平方公里的狹窄土地內開著四百多家同志酒吧,每到夜晚便溢彩流光、熱鬧歡騰。僅容七人的女同志酒吧「Polaris」便是其中一間,每晚都有許多國籍、文化、語言、性向各異的客人在此交錯,閃耀出瞬間的光輝。
芥川獎得獎作品!
李琴峰醞釀多年,揉合歷史與文化思索、西洋「烏托邦」與東方「桃花源」意象,突破而大膽的語言實驗、宗教與傳說、性別與酷兒,編織出一則溫柔又充滿詩意的奇幻寓言。
一個是星,一個是月,在夜空中光燦又孤寂。
台灣人柳凝月不顧家人反對,隻身遠離家鄉在日本擔任日語講師;與來自新疆維吾爾族留學生玉麗吐孜相識,在不斷尋找歸屬的過程中彼此的心益發靠近,互相吸引成為戀人。原以為獲得重生與自由,柳凝月勾勒著兩人一起在日本生活的未來。然而語言溝通的挫折、異文化的衝突與國族政治的壓迫,使得玉麗吐孜遲遲無法下定決心……
Gunzō New Writers' Prize for Excellence
Cho Norie, twenty-seven and originally from Taiwan, is working an office job in Tokyo. While her colleagues worry about the economy, life-insurance policies, marriage, and children, she is forced to keep her unconventional life hidden―including her sexuality and the violent attack that prompted her move to Japan. Solo Dance depicts the painful coming of age of a gay person in Taiwan and corporate Japan. This striking debut is an intimate and powerful account of a search for hope after trauma.
Translated by Arthur Reiji Morris.
Premio Akutagawa
An Italian translation of the novel "Higanbana ga Saku Shima" (Island Where Red Spider Lilies Bloom).
Translated by Anna Specchio.
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東山彰良のエッセー集『越境』の中国語訳を手がけました。
惹かれ合う少女たちの、苦悩と成長の日々を瑞々しく描いた青春物語。
台湾でベストセラーとなった新時代のレズビアン小説、李屏瑤『向日性植物』、李琴峰の日本語訳で光文社より刊行!
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単行本化していない作品を掲載しています。
故郷と異境の区別に意味がないのなら、帰るべき場所はどこにあるのだろうか――
漂流が当たり前の時代の、3人の女性の漂流の物語。
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埃及旅行系列遊記。
筑摩書房のウェブサイト『webちくま』掲載記事一覧。「新宿二丁目の煌めき」連載エッセイなど。
台湾のウェブメディア『太報』にて執筆した記事。
多言語情報発信サイト『nippon.com』にて執筆した紀行エッセイシリーズ。
鋭意連載中。
台湾の作家・呉明益『自転車泥棒』の書評。『文學界』2019年2月号掲載。
女と女が主人公の23の短編を収めた作品集、王谷晶『完璧じゃない、あたしたち』書評。
日本のレズビアン小説の名手・中山可穂の「王寺ミチルシリーズ三部作」完結編『愛の国』の書評。
Coming Soon
七言律詩
平成二十九年九月四日深夜に、ふと昔の友達のことを思い出し、懐かしさの余り筆を執った。
七言絶句。
『独り舞』日本語版刊行記念詩。
現代詩。
私は明日、死ぬかもしれない。
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